先入観という『モノサシ』にとらわれない

今回は「先入観を捨て、さまざまな方法で事に当たる」の実践結果についての考察です。
ある部品を一次加工してから、二次加工する他の担当者に受け渡すのですが、10個のうちの1個が失敗してしまいました。その1個を補修するには、他の人物に依頼せねばならないのですが、その人物は終日不在です。普段なら、補修してから、全数を引き渡すのですが、納期が差し迫っています。
ここで、少し視点を変えて、事情を伝えて、その補修処理も、二次加工担当者に行なってもらうえるか相談したところ、快諾してもらえました。
彼が言うには、
①本来の機能については何も問題なく、正常
②ひととおり必要な部材は揃っているので、こちらでも補修処理は行える
ということでした。
このことからの教訓ですが、「この人はこれを、あの人はあれをするだけ」といったガチガチの役割分担で柔軟性をなくすのではなく、その時その時の状況に合わせて、最善の手を打つ、『臨機応変さ』を心がけることで、ピンチもチャンスに逆転できたわけです。
ただし、これも自分一人で行えることに限界がありますので、いかにすれば、他の人の協力を得られるか、ポイントをおさえておく必要があります。そのためにも、その人たちの性格やスキル、長所及び短所を十分に把握しておくことが大切です。
まさに孫子の兵法を少しアレンジして、
「彼(仲間)を知り己を知れば百戦危うからず」
ではないかと思いました。
先入観は足かせになりますが、経験は捉え方によってはすべて貴重な財産になります。
明日も一つ一つの行動とその結果を注意深く観察し、今後の『糧』にしたいと思います。
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