変わらないものは「適材適所」の対応で
仕事納めの昨日、年末の挨拶を済まして帰ろうとしていたところ、かなりネガティヴなタイプの性格をしていて、話しするのがとても苦手な他部署の部長も残っているのに気づきました。さすがにその人だけ挨拶をせずにいるわけにはゆかないので、意を決して
「今年もいろいろとお世話になりました。来年もよろしくお願いします」
とごく普通の挨拶をしたところ、先方も同様の挨拶を返すかと思いきや、
「◯◯君からも聞いていると思うけど、あの件を進めてもらっておかないと、いざという時に困ったことになる…」とのコメントを聞くことに。
他の方とは「良いお年を(お迎えください)」と挨拶を交わしていたのに、この人は、いつもどおりのネガティヴモード全開のコメントに心の中(実際は顔にもはっきり出ていたかもしれませんが)で眉をひそめながらも、その場を離れた後、
「持って生まれた性格や、長い人生で培われた価値観の類いはまず変えられない」
のだろうと考えていました。そうであるなら、あえて変えようとせずに、
「そのまま受け入れて、活用する方法を見つける」
ほうが賢明ではないかとも。
例えば、他の誰が見ても、品質や手順にに問題がないと思われる仕事についても、その人に確認してもらえば、見落としていた点が見つかるかもしれません。
大切なことは「適材適所」で、その時その時最も適切な人材が適切な仕事をすることで、孫子の兵法の一つ、
「己を知り敵を知れば百戦危うからず」
を思い浮かべました。今回は、敵ではなく仲間の一人ですが、同じ組織内の人物についても、この言葉は当てはまることを肝に銘じたいと思います。