180°違う『異端』から学ぶ

あえて今までは避けていたものを視点を変えて見てみることで、学ぶべきことを見つかることがあります。
戦国時代の武将で、松永弾正久秀という人物がいます。北条早雲斎藤道三の二人とともに「戦後下剋上の三悪人」と呼ばれる人物で、どうも興味を持てない武将でした。
それが、ふとしたきっかけで、この人物について調べてみたところ、合理性に富み、中世の伝統や常識を打ち破った点で、織田信長と共通点が多いことを知りました。また、おのおの「三悪」と呼ばれている所業でも、
信長の場合
①自ら担いで入京した将軍足利義昭を追放
②主筋の尾張守護の斯波氏を国外に追放し、守護代の織田本家を乗っ取る
③仏教の聖地である叡山を潰滅させる
久秀の場合
①十三代将軍足利義輝を殺害
②主君の三好家への謀反
奈良の大仏殿焼亡
と酷似しております。
また、わび茶を千利休と同じ師から学び、そこでともに茶道を学んだ武将や有力商人との人的ネットワークを十二分に活用していたようです。
今まで、戦国武将と言えば、毛利元就武田信玄上杉謙信黒田官兵衛については興味もあったので、ひととおりの知識はありましたが、
今回はあえて『異端者』とも言える松永弾正久秀について、学ぶことで新たな発見と、ある意味「乱世」とも言える現代社会を乗り切るヒントが得られる気がしています。これからも、普段選ばないものをあえて選ぶことを実践したいと思います。
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