ツールはあくまでツール、最後はやっぱり『脳力』
以前何かの本で読んだことがあるのですが、ある国のスパイ養成学校では、『授業』ではテキストもないだけではなく、ノートを取ることも許可されていなかったそうです。
当然、教えられる内容を必死で、頭に叩き込むことが求められていたのですが、自ずと記憶力、そして記憶するための理解力を増強する訓練を兼ねていたと思います。
考えてみると、今から数十年前は、スマートフォンはおろか、携帯電話もPC、そしてネット環境も現在のように、「つなぎ放題」というにはほど遠いものでした。それが、今はスマホ一つあれば、たいていのことは無料同然で検索できますし、通信手段もビデオ通話でさえ手軽にできる時代になりました。
その便利さもあって、ろくに記憶しようとせず、すぐにネット検索すればいい、という傾向か強くなっています。
私もネット検索はよく使いますが、調べたことは、できるだけノートに書きとめ、憶えるべきことは、憶えるようにしています。
その理由は、「調べる(学ぶ)→使う⇄憶える」のサイクルを使い、本当にモノにしたいからです。
そのためのトレーニングとして、電車の中で憶えたことを、思い出せるかどうか、頭の中で、復唱してみたり、イメージ化したりすることにしています。
例えば、今学んでいる中国語のフレーズはもちろん、仕事の取引先(海外)の方が使っていて参考になった英語のemail 表現、その他新しく「発見した」仕事を効率化するためのノウハウなどです。
いろんな便利なツールがあっても、それに頼りすぎて、いざそれが使えない時は何もできない、わからないという愚をさけるためにも、
これからも、地道な『脳力』トレーニングを積み重ねてゆきます。